2009年2月1日日曜日

古典=探訪(1) 良寛禅師

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<古典=探訪(1)~良寛禅師(1758-1831)>

①自画像賛  世の中にまじらぬと にはあらねどもひとり あそびぞねわれハ まされる




②歌   かたみとてなにのこすらむはるは  はななつほととぎすあきはもみぢは  釈良寛書



③語  棠棣之華遍其反豈不思  汝室是遠也未思之也  思何遠有我一以貫之 良寛
(読み)棠棣の華、遍として其れ反す。豈汝を思わざらんや。室是れ遠ければなり。未だ之を思わざるなり。思えば何ぞ遠きことあらんや。我一以て之を貫く。



④額字  酔翁  良寛書



⑤一行書  人間是非一夢中  沙門良寛書 
(読み)人間は是れ一夢の中に非ず(又は、人間の是非は一夢の中)
七言絶句「半夜」の一節(回首五十有餘年 人間是非一夢中 山房五月黄梅雨 半夜蕭蕭灑虚窗 )



⑥歌  袖裏毬子直千金謂言好手無 等匹箇中意旨如相問一二三四五六七  良寛書
(読み)袖裏の毬子直千金、謂(オモ)ふ言(ワレ)好手等匹無しと。箇中の意旨如(モ)し相問はば、一二三四五六七。



⑦詩  十字街頭乞 食了八幡宮 邊方徘徊児童 相見共相語 去年癡 僧今又来  良寛書   (読み)十字街頭食を乞いて了り、八幡宮辺方(マサ)に徘徊す。児童相見て共に相語る。去年の癡僧今又来ると。



⑧一行書  和根推倒海棠花  沙門良寛書   
(読み)和根海棠の花を推倒す。




⑨詩  自来圓通寺不知幾春冬門前千家邑更(不) 不(衍)知一人衣垢手自洗食盡出城闉 曽読高僧傳僧可々清貧  沙門良寛書
(読み)円通寺に来りてより、幾春冬なるかを知らず。門前千家の邑。更に一人を知らず。衣垢つけば、手自(テズカ)ら洗い、食尽くれば城闉(イン)に出ず。曽て高僧伝を読むに、僧可清貧を可とす。




⑩額字  従容亭  良寛










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